パニック共病文庫

パニック歴6年目の私がアドラー心理学をもとにパニック障害改善の糸口を見出すブログ

実践アドラー心理学 〜原因論と目的論〜 人は今この瞬間から変われる!?

こんにちは! HYです!

 

今回から実際に

 

アドラー心理学とは何か。

原因論と目的論

 

について、実際に私の経験を踏まえつつ紹介していきたいと思います。

 

アドラー心理学とは

アドラー心理学とはオーストリア出身の精神科医『アルフレッド・アドラー』が20世紀初頭に創設した心理学です。

 

他にも有名な心理学には『フロイト』や『ユング』などがありますが、アドラー心理学はそれらとは違った観点の心理学と言えるかもしれません。

 

その大きな違いの一つが次に紹介する原因論』と『目的論』です。

 

・人は今この瞬間から変われる!『原因論』と『目的論』

いきなりですが、

あなたは今この瞬間から変わることができる!!

って言われたらどう思いますか?

 

…は?

 

もしかしたらあなたはこう思ったかもしれません。

この瞬間から変われる!なんて言われても、そんな「簡単に変わることができれば苦労しなくね?」と思いますよね、僕もそう思います。

 

でも、アドラー心理学では「人は今この瞬間から変わることができる」のです。

 

なぜか。今から私の具体例を挙げて説明していきますね。

 

hy-toubyoubunnko.hatenablog.com

 

まだ前回の記事を読んでいない方は、私の症例について軽く触れているので読んでいただけると幸いです!

 

 

なぜ「今この瞬間から変われるのでしょうか」

 

私は小学生の頃、「食べること」「嘔吐」に対して過剰なほど恐怖を感じていました。

野球のコーチから大きくなれ!と言われプレッシャーを感じてしまったことが一番の原因ではないか?という話でした。

 

ここで『原因論』と『目的論』について簡単に説明します。

 

原因論』は、「あらゆる結果の前には原因がある」と考えます。

私の例で例えると「食べること・嘔吐に対する恐怖の結果はコーチからの言葉のせい(原因)だ」ということになります。

 

一方でアドラー心理学が提唱する「目的論」は

『コーチから「食べろ」とプレッシャーをかけられたくないから、食べること・嘔吐に対する恐怖という感情を作り出している』

と考えます。

 

つまり、わたしには「プレッシャーから逃げたい」という「目的」が先にあって、この目的を達成するための手段として「恐怖」という感情を作り出している。

ということになります。

 

他の例も挙げてみましょう。

例えば私が「途中で降りることができない特急電車は、発作を起こした時に逃げることができないから乗れない」とします。

 

この場合「特急電車に乗らない」という「目的」が先にあって、「発作が起きたらどうしよう」という「不安の感情」を作り出している。となるのです。

 

 

原因論の問題点は『過去に基づいて現在がある』と考えてしまうことです。

何が問題なのかというと、この理論では「過去の経験によって全てが決まってしまう」ことです。

 

私が所属していた野球チームには私と同学年の子が6人ほどいました。

彼らも私と同様にコーチから同じ言葉をかけられたのにも関わらず、普通にご飯を食べることができていました。

原因論に基づいて考えるのならば、いずれ私と同じように「対人関係や食べることなどに対して、なんらかのトラウマをもつことになる」ということになるはずです。

 

ではなんで私と彼らにこの違いが生まれたのでしょう。

アドラー心理学では『現在の自分は今までの経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって決定される』とされています。

 

同学年の彼らは

「美味しいものがこんなに食べることができてラッキー!!」

「将来プロ野球選手になるために大きくならなきゃ!!」

 

これらはあくまで私の勝手な予想ですが。

コーチの言葉に対して、自分なりの意味や目的を見出していたのでしょう。

 

一方で私は「食べ過ぎると気持ち悪くなる」「食べることを強要されたくない」という目的を見出したのです。

 

『経験に対してどのような意味を与えるかは自分の選択である」

のです。

 

原因論の考え方をしている限り、人は変われないのかもしれませんね。

あなたも今日から変わってみませんか?ぜひ、アドラーの目的論、頭の片隅にでも置いといて下さいね!

 

次回のテーマは『全ての悩みは対人関係」です。

今日もここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!

 

ではまた次回お会いしましょう!!